ブルゴーニュの箱 
小奇麗なサイズですが、
内容物の整理はチャック袋がないと大変。
ゲーム名:ブルゴーニュ
メーカー:Ravensburger
デザイナー:Stefan Feld
プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:120分
箱のサイズ:31cm×22cm×7cm
プレイスペース:90cm×90cm(目安)


「ブルゴーニュ」を購入する時に、
「グレンモア」、「プリンシパート」と迷いました。
結果的にはこれを選んで正解だったと思います。
毎回購入の背景を書いていますが、意味があるのかは謎。


1.ゲーム概要
プレイヤーはブルゴーニュ地方の領主となり、
自分の領土を発展させていきます。
交易、学問、建築、酪農、採掘などに力を入れ、
豊かな領土を作って行きましょう。

ゲームの目的は、最も多くの勝利点を獲得することです。
このゲームでは、多くの産業(タイル)が登場し、領土に配置することができます。
産業を領土に配置することで様々なメリットがあり、
有効活用することが勝利への近道になります。

また、勝利点の獲得方法が多岐にわたっており、
基本的には何をやっても勝利点につながります。
どういう方向性で勝利点を稼いでいくかが、プレイヤーの手腕になります。

あと、「ビール侯爵」よろしく、ワインは関係ありません。
ワインの要素があったら嬉しいなあとは思いましたが。

ブルゴーニュのメインボード
各プレイヤーが共同で使用するメインボードです。
六角形のところに産業を意味するタイルが置かれ、
そこからタイルを獲得していきます。

ブルゴーニュのプレイヤーボード
各プレイヤーが持つボードです。
ダイスの目がある部分に、獲得したタイルを配置します。
これは初回プレイ用のボードで、プレイヤーの人数分あります。
9種類のボードがあり、別々のボードで遊ぶこともできます。

2.ゲーム進行
要素の多いゲームですので、ざっくり説明します。

「ブルゴーニュ」はダイスを使ってアクションを行います。
各ターンにダイスを2つ振り、ダイスの目に対応したアクションができます。
ダイスの目を変えることもできます。それってアリ?

先にタイルの効果から。
タイルは大きく分けて6種類あります。
城(緑):もう1アクションを追加でできる
船(青):先にアクションを行えるようになる、商品を獲得できる
鉱山(灰):一定期間経過後に銀を獲得できる
建物(茶):建物毎に得な効果が発生(全8種類)
動物(黄緑):勝利点を獲得する
知識(黄):知識毎に勝利点か得な効果が発生(全26種類)

色は自分のプレイヤーボードに置ける場所と対応しています。


次に選択できるアクションを。

アクション1.タイルの獲得
メインボードからタイルを獲得し、プレイヤーボードの左下に置きます。
獲得できるタイルは使用したダイスの目に対応したエリアからのみです。
タイルを領地に配置するにはアクション2を行う必要があります。

アクション2.タイルの配置
プレイヤーボードの左下に置いたタイルを領土に配置します。
配置できるタイルは色と使用したダイスの目に対応した領地のみです。
タイルを配置すると、上記の効果が発生します。

アクション3.商品の売却
商品を売却します。
売却できる商品は使用したダイスの目に対応した商品のみです。
同じ商品が複数ある場合は、一括して売却します。
銀1つと売却した個数に対応した勝利点を獲得します。

アクション4.労働者の獲得
労働者チップを2枚獲得します。
アクションはダイスを使いますが、獲得枚数はダイスの目に関係ありません。
労働者チップは1枚につき、ダイスの目を-1or+1できます。

アクション5.銀によるタイルの購入
メインボードからタイルを獲得し、プレイヤーボードの左下に置きます。
獲得できるタイルは黒いマークが入っているものに限ります。
アクションを消費しない代わりに、銀を2つ使用します。

基本な流れとして、メインボードからタイルを獲得し、
獲得したタイルを配置するという組み合わせによってゲームは進みます。

ある程度タイルを配置していくと勝利点のボーナスがあるため、
とにかくタイルを配置していきます。


ゲーム終盤の状況
ゲーム終盤の状況です。
プレイヤーボードはタイルでかなり埋まってきています。
知識と鉱山は捨てた分、他は埋まっています。
ここに至るまでダイスにまつわるドラマがあります。


25回ダイスロールをした時点でゲーム終了です。

3.プレイの感想
タイルの効果が非常に多く、混乱しがちです。
そこは、概要をインストで押さえ、
プレイで詳細を把握していくことで解消できるかと思います。
一度やってみると効果も頭に入りますし、多さに納得も行きます。
繰り返しやってみて面白さが増していくゲームです。

ダイスを振る=運だけのゲームとなりがちですが、
労働者によってダイスの目を変えることができるため、
運の要素は多くはありません。
領土の開発の仕方によってはダイスの目に手広く対応することもできます。
ダイスの目が重要でありながら、不公平感はありません。

プレイ時間は2時間ほどかかるものの、
発展する要素ばかり盛り込まれているため、
気持よくプレイできます。
自分や対戦相手のボードを見つつ、
獲得するタイルの戦略を練るのは楽しいです。

長時間ゲームの入門に適任です。
「ブルゴーニュ」で長時間ゲームにデビューしてみませんか?


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