マンマミーアの箱 
持ち運びに便利なサイズ。
蓋が開きやすいのでゴムバンドが有用。
ゲーム名:マンマミーア
メーカー:ABACUS SPIELE
デザイナー:Uwe Rosenberg
プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:30分
箱のサイズ:12.5cm×9.5cm×2.5cm
プレイスペース:50cm×50cm(目安)


小箱で持ち運びやすいのが一つ欲しいと思って選んだ一品。
定番は経験済みだったため、やったことがないものから。
食欲が出るゲームが一つくらいあったっていい。


1.ゲーム概要
プレイヤーはピザ職人となりピザを完成させていきます。
なぜか複数のピザ職人が1つの窯でピザを焼いていますが、
そこに突っ込んではいけません。

ゲームの目的は、最も多くのピザを完成させることです。
ピザを完成させるにはレシピに必要な材料を窯に入れる必要があります。
セキュリティレベルの高い窯であり過去の材料は分からないため、
記憶を頼りに焼くことになります。
仮に記憶が間違っていてレシピに必要な材料が足りなくても、
匠の技により後付で材料を入れて完成させることもできますので、
ここぞというタイミングでピザを焼く思い切りも必要です。

記憶力と決断力が重要という一風変わったゲームが「マンマミーア」です。

2.ゲーム進行
実際にプレイしているところを見たほうが早いということを先に書いておきます。


このゲームでは、材料が描かれたトッピングカードと
ピザを焼くために必要な材料が描かれたレシピカードを使います。
これらのカードを窯に入れてピザを焼きます。

アクションとして、以下の順に行います。
1.トッピングカードを窯に入れる(必須)
2.レシピカードを窯に入れる(任意)
3.カードを補充する(必須)

ゲームとしてはこれだけです。
窯には、大量のトッピングカードを置いた後に
レシピカードを置くというパターンを繰り返す形になります。

トッピングカードの山札が切れたら、
ピザがレシピ通り正しく焼けて完成しているかの判定を行います。
プレイヤーの一人がピザ職人に扮し、
置いたカードをまとめてひっくり返してカードをめくっていきます。
この時、カードの順番は逆転し、最初に窯に入れたカードが上になっています。

レシピカードがめくれたら、
それまでにめくったトッピングカードをチェックし、
種類と枚数が足りていたら完成です。
足りていなくても、レシピカードの持ち主は
トッピングカードを手札から出すことでピザを完成させることができます。
余ったトッピングは次のレシピのチェックに使用します。

トッピングカードの山札が三回切れて、チェックが終わったらゲーム終了です。


3.プレイの感想
ピザをレシピ通りに焼くという時点で記憶力頼りのゲームかとおもいきや、
それだけにとどまらないのが斬新です。
レシピのチェックの時に足らないトッピングを足していいというルールで、
記憶力がない人でも渡り合えます。
むしろ強気にレシピを出すことができて、新しいゲーム性が生まれています。
真面目に記憶してもピザが完成するかどうかは分からないので、
結局は思い切ってレシピを出していけばいいです。
そういう懐の深いデザインが気に入っています。

完成するとにらんでいたピザが完成しなくてトッピングが余ったり、
ダメ元で入れたレシピが簡単に完成したり、
追加用のトッピングを間違えて覚えていたりと、
予期せぬハプニングが度々起こります。
それがまたいい味を出しています。

人の記憶力が正確でないことをうまくだしに使ったゲームです。
「マンマミーア」でお腹が空いたりピザが食べたくなる人は向いています。


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