ラミィキューブの箱 
これは木製のものです。
牌を並べるときにカチャカチャ音がしないです。
ゲーム名:ラミィキューブ
メーカー:Philos
デザイナー:不明
プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:30分
箱のサイズ:37.5cm×22cm×7cm
プレイスペース:80cm×80cm(目安)


麻雀っぽい部分があり、そういう興味の引かせ方をしてみるのも面白いかなと。
じっくりとまとめて数プレイやりたいゲームです。


1.ゲーム概要
このゲームの目的は、自分の牌をすべて場に出すことです。
すべて場に出せれば上がりとなり、対戦相手から得点がもらえます。

場に出すにはルールがあります。
このルールに従って場に出すために非常に頭を使います。
それゆえマニュアルに制限時間が明記されています。
牌を場に出すために考えることがゲームの大半を占めているといっても過言ではありません。

あと、ラミィキューブはオリジナルのルールがきちんと残っていないため、
メーカーに寄ってルールがまちまちだったり、
解釈がはっきりしなかったりします。
ネット上でも多少違いが見られますが、
ここではPhilosのマニュアルに書いてあるルールを踏まえ、
普段遊んでいる時のルールを紹介します。

ラミィキューブ 

上はゲーム終了後の片付け前の写真です。
あまりいい画像ではないですが、雰囲気が伝われば。

2.ゲーム進行
ゲームでは1〜13までの数字が書かれた牌があります。
数字の色は赤、青、黒、黄の4色があります。
他にはオールマイティなジョーカーがあります。

ゲーム開始時に牌を14枚引きます。

引いたらできるアクションはいずれかのうち1つです。
1.牌を1枚引く
2.牌を出す

牌の出し方は大きく分けると二通りあります。
A.それぞれ違う色で同じ数字を3枚以上
B.全部同じ色で連続した数字を3枚以上

麻雀を知っている人には、
Aが刻子でBが順子に対応しているといったほうが早いかもしれません。
要は、7,7,7とか8.9,10みたいな形で出します。
出した牌はそのまま場に留めておきます。意味があるからです。

牌を場に出す上で、自前で3枚以上用意しなくてもいい場合があります。
アレンジ、または組み換えという行為ができるからです。
アレンジは大雑把に言って場にある牌に対して付け足しができます。
場にある7,7,7に対して、7,7,7,7とすることができます。

しかも、場にある牌は自由に移動させることができます。
7,7,7,7と8,9,10が場にあり、6を出したい場合、
7を8,9,10に移動させて、6,7,8,9,10とすることができます。
もう一歩踏み込んで、
6,7,8と9,10に分け、8を加えて、6,7,8と8,9,10とすることもできます。

自由に移動できるのですが、出し終えたら、全ての牌はAかBを満たす必要があります。
終盤に差し掛かってくると、多くの牌が場に出てくるので、
アレンジで色々な組み合わせを考えることになります。
深く考えだすときりがないので制限時間が90秒に設けられています。


アクションは、牌を引くか出すかのどちらかですが、
ある条件を満たすまでは牌を出すときにアレンジができない上に、
出し方も限られています。
その条件とは、30点以上まとめて場に出す、です。
点は、牌に書いてある数字と等しいです。
つまるところ、場に出す牌の合計が30以上の必要があるということです。
アレンジは30以上出したターンの次からできます。
7,7,7は単体では出せず、残り9点分も出さなければなりません。
9,10,11なら単体で条件はクリアしています。


ジョーカーに関しては、アレンジに特別な縛りがあります。
ジョーカーを含む牌のかたまりからは牌を移動させることができません。
7,ジョーカー,9とある時、7は移動させられません。
8を使ってジョーカーを移動させることで、この縛りを解除できます。
7,7,ジョーカーとある場合は、ジョーカーがどの色の7か確定しておらず、
このままではジョーカーを移動させることができません。
移動させるには7が2枚必要です。


誰かが牌をすべて場に出したらゲーム終了です。
失点は出せなかった牌の数字の合計。
得点は失点の合計。
ジョーカーは-30点。

3.プレイの感想
ボードゲームは頭を使いますが、
頭の体操といえるようなものではありません。
「ラミィキューブ」は頭の体操になるゲームです。
ゲーム終了後に、いやーこの牌出せそうで出せなかったんだよーという話をすると、
他のプレイヤーから自然とツッコミが入って実は出せたことに気づかせてもらえます。
気づかなかったところに気づくようになるという点で、頭は柔らかくなりそうです。

このゲームのポイントはアレンジにあると思います。
出せなくて困っていた牌を何とかして出せた時の気持ちよさは、
物がきっちりおさまった時の気持ちに通じます。
アレンジが自由すぎるがゆえに奥深さをつくづく感じます。
元々数ラウンド遊ぶことを前提のゲームなので、
何回か遊んで奥深さを感じ取ってもらえればと。


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