プロローグ


2000.05.15 02:16 Rind東門

基地の東門にピザ屋が来た。
「ちわ〜っす。ピザまくんで〜す。門番さん、通してください」
「……はあ? OKEがピザなんか食うか。貴様何者だ?」
「なんと! OKEはピザが食べられない? これはうかつ!」
ピザ屋は帰っていった。
「なにものだあいつ?」
今度はダス○ンが来た。
「こんちは。ダ○キンまくんの掃除屋です。今日掃除の予定なので通してください」
「……OKEは床を汚さん」
「いや〜ん、うかつだったぜ。OKEは汚れを出さないか!」
○スキンは帰っていった。
「何者だあいつ?」
今度はいかついキャリアが来た。
「我々はまくんOKE無理矢理愛護同盟であ〜る! ここのOKEは我々が徴収し、
我々の個人的な無理矢理愛護のために使用する次第であ〜る!」
「ああ、きさま、ピザ屋にダスキ○!」
「う……とにかく我ら無理矢理愛護同盟にOKEをすべてくれ!」
「――あ〜うっとうしい! こうなったら社長に連絡だ!」

RHQ(Rind HeadQuarters)

「司令」
 唐突な通信が眠気を覚ます。
 やはりゼウスの音楽はよろしくない。ラテンダンスでも流すか……
 目をこすりながら、とにかく返答する。
「司令。ピザは頼まれましたか?」
「は?」
 夜食にピザは重いだろ。
「そばにしてくれ」
「いえ。そうではなくて……ピザ屋がOKE無理矢理愛護同盟などと名乗り、
 モップを片手に東門で暴れているのです」
 ピザ屋がモップで愛護をOKE?
 ……
「……あとにしてくれ」
「かしこまりました」
 CDを再生する。一曲目は"Mambo No.5"。



「……え、なになに? まだだめだって? なるほど」
「……なんだ?」
「あのなー、愛護同盟とやら」
「ほい」
「あさって来いや」
「……はぁ?」
「社長は忙しいんだよ」
「うえ〜ん」
こうしてまくんOKE無理矢理愛護同盟最初の活動は不発に終わったのであった。
後日侵攻の準備をひたひたと進めて……


2000.5.15 8:39 RHQ

 なまえがよばれたよーなきがしないでもないあさ。
 きのうは まくもれらーなきたい できなかったの あふうねむ
「司令!」
「はうっ! 起きてます! 低気圧です!」
「司令、寝ぼけている場合ではありません。昨夜のピザ屋の正体が判明しました」
「ピザ屋?」
 そういえば頼んでもいないのにピザがモップを持って愛護を訴えたとかなんとか。
「奴ら、まくんの率いる団体です。強力な部隊を引き連れ、東門に迫っております!」
「なっ……まくん!?」
 某コロシアムにて無敗を誇る強者プログラマー……
 その名を知らぬOKEプログラマーは存在しまい。
 しかし……なぜRindに?
 かつては三連星として、ともに戦った仲ではないか……
「どうやら愛護同盟はなんとなくRindに侵攻してきた模様!」
「なんとなくッ!」
 恐るべし愛護同盟!
 ともかく、防衛戦を展開する以外にないのか……
 Dumbo解放戦線に連絡、HiディメンジョンΩの出撃を要請する。
 涼格はかなり絶望めな気持ちを抱きつつ、ソフトウェア開発室へ立て籠もった。

2000.5.16 1:30 OKE無理矢理愛護同盟本部

「うさぎ帝国VS反うさぎ(朱銀)の両勢力から誘いが来ているようだぞ」
「中尉、いかがいたしますか」
「そんなこと言っても、右も左もよくわからん」
「とりあえず『何処の』格納庫に侵攻するかで、
2つの勢力の対応が変わってきますぞ」
「そうだな……開いている格納庫は現在2つほどあるようだが」
「ですがうさぎ帝国が『侵略者』であることをお考えください」
「……侵略者? 我々も侵略者だぞ」
「ですから、建前ですってば。最終的に領土を得ればいいのです。
問題はどちらの味方についたほうが後々楽か、ということです」
「なるほど……体制派の側についていれば、
破れても居場所くらいは融通してくれそうだな」
「……ということは?」
「うむ。攻撃目標をうさぎ帝国に!」
「うさぎ帝国に!」
「だが、問題がある」
「なんでしょうか中尉」
「うさぎ帝国に戦いを挑んだ場合、
むこうからはうさお閣下だけでなく、
KAZU軍等々も出てくるということだ」
「う〜む。5〜6チームも出てくると、わずか3チームではきついですね」
「こうなったら、体制側に援軍を要請するしかないな」
「わかりました! さっそく私が行ってきます」
「いや、開発室長ではだめだ。私自ら行こう」
「ご武運を祈っています!」

「……というわけで、我が愛護同盟はうさぎ帝国に総攻撃を仕掛ける。
いきなり本営を突くのは戦力的に危険なので、
とりあえず今回は食料庫領域の解放を目的としたい。
すなわちKazu軍への直接攻撃だ。
だがKazu軍を攻撃すれば、まちがいなくう軍も出てくるだろう。
我が同盟だけではいささか荷が勝ちすぎるので、
社長以下反うさぎ同盟に援軍を要請したい」
「……それで?」
「うさぎ帝国を破ったあかつきには、どこかに居場所を頂戴したい」

10:56 Rind OKE-LABO

 あ〜もうだめだ〜魔牢兵団よええし、フライドよええし、バジはちょっとつよいけど
 うへぇ。だめだ〜
「司令。不思議な踊りを踊ってる場合ではありません」
 ふっ。もうほっといてくれ。もうだめだ〜
「愛護同盟から通信があり、食料庫をともに攻めようと……」
「なにっ!」
 現状、涼格軍のチームは弱体化しており、とてもじゃないが愛護同盟のチームに勝てはしない。
 理由は明白、あまり多くのシミュレーションをする時間がないからである。
 たくさんの敵と戦う中で機体の弱点を発見し、潰していくのがOKEの開発というものだが、
 現在涼格軍は「ともかく数が必要」という事態に追い込まれ、
1チームに時間をかけにくくなっているのである。
 しかし、ともかく当面戦う敵が減るというのは……
「よし、わかった。今から返事を出す」


>愛護同盟殿
ルールによると、攻撃側の敗北は一週間侵攻不可ルールが適応されません。
食料庫を狙うならば東門戦闘なし通過と、援軍部隊の派遣を約束しましょう。

食料庫を奪取したならば、
空いている好きな場所(食料庫含む)をひとつ提供しましょう。
解放戦線とヒデー軍が援助してくれるかは、これから掛け合う事にします。

>Dumbo解放戦線&ヒデー軍
OKE愛護同盟が、食料庫攻略計画の立案と、
反うさぎ同盟に対する援助を求めております。
Rindはこれに対し、援軍を派遣致します。
できれば両陣よりも応援をいただけないでしょうか。
戦闘開始は今夜11時頃。
それまでにご返答をお願いします。

11:58:43 OKE愛護同盟よりの通信
OKE愛護同盟より全勢力へ通知。

我が愛護同盟は、正式にうさぎ帝国に宣戦を布告する。
宣戦布告の理由は「なんとなく!」だ。
戦争には常に大義名分が必要だとは限らないという見本である。
反うさぎ同盟に参加する以上、
我が団体名をそのまま「愛護同盟」とするのは名前が被ってややこしいので、
以降は「OKE愛護団体」と改名する。


作戦名提案:「ラッキー7にんじん奪取戦」。

食料庫のにんじんをすべて反うさぎ同盟が奪うのが目的だ。
食料庫を奪取したらあぶれたKazu軍がなにをするかわからないので、
今回はあくまで食料のみを確保対象とする。
うばったにんじんは我が愛護団体が、秘密の場所で栽培して増やす。
増やしたにんじんを食糧難に悩むうさぎ帝国に高値で売りつけて、
経済的な崩壊に追い込む深淵なる戦略の第一歩だ!

というわけで、我が愛護団体は正式に反うさぎ同盟に参加する。
相手は最大5×2=10チームであり、愛護団体戦力の3倍強である。
我が団体だけではいささかというか絶望的に苦しい。
よって大量の援軍よろしく頼んます。
なお相手からは最低でもコフィンが出てくる模様。
我が団体のおんぷっちはコフィンに比較的脆いので、
コフィンに強い突撃機体、とくに車両型の出撃をとくに願うものである。

13:32:31 Dumbo解放戦線よりの通信
まず反うさぎを表明されたOKE愛護団体の英断に歓迎と感謝の意を表します。

我がDumbo解放戦線はOKE愛護団体(ちょい気合の入らん名前だが…(^^;)に対し、
現在警備中の東門の解放と援軍の派遣を約束する。尚、11:00までにヒデー軍
陣営から連絡なき場合にはその運用を一任されているローターズも援軍として
送りこもう。
共に戦い、にっくきうさぎ軍団を時空の彼方に葬り去るのだぁ!!
いまごろうさぎ陣営は泡を食ってのりぴー状態であろう。

#ヒデーさん
ショットロータスはまくん陣営と機種がかぶるのでお時間有れば何か別の
機体の派遣をお願いしたいです。

 ……よし。これで当面の時間は稼げる。
 それに、うさぎ帝国の勢力を削げるというなら一石二鳥だ。
 うさぎどもには悪いが、まずは隠れ蓑になってもらおう。
「涼格司令。うさぎ帝国よりの声明です」


14:07:58 う軍よりの通信
くぬぬ・・・
どうしてもやるつもりですね?
これもいきもののサガか・・・

というわけで 可能な限り う軍もGOしたいところ。
201、202、そして
兵の士気を高めるため うさおもラスティに乗り込み「愚者の王」チームで・・・



「また、ヒデー軍は我が連合に参戦の表明を、
 けいじん製作所はうさぎ帝国への支援を行うと発表があります」
「……ふっ。祭りは騒ぎが大きいほど面白い。こうなればとことん戦ってくれるわっ!」


 様々な思惑が交錯する中、7つの勢力がせめぎ合う戦いは始まったのである……



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